=自然食品とからだに優しい生活雑貨の店=カントリーキッチン - しきさい -

過去の四季菜レポート(1999年3・4月)

4月29日

4月も終わろうとしている頃なのに、雪が降りました。5月も、あまりいい天気は続かず、トウキビやお米などは、大きな被害が出るかもしれないと予想される方もいます。
天候や収穫が経済活動と同期しているような気がします。就職難の、この時期でさえ離農する人は増えているようです。
大学を出ても働く場所がない!と嘆かれる方が多いと聞きます。でも、一次産業は何年も前から慢性的な人手不足です。肉体労働にはなりますが、農業で生計を立てることも仕事の一つです。また、自分で何か商売をするのであれば、仕事はいくらでもあります。大理石のビルの中、土や虫の見えないクーラーのきいた部屋で、電話とコンピュータの前にすわってする仕事は、もう十分定員が足りているので探しても見つからないわけです。
だからといってクワ一本もって畑を耕すことから初めてもビジネスにはならないわけで、市場を調査した上で土地と人材と販売先と流通経路を調べ上げて生産にかかる農業なら、規模が小さくてもビジネスチャンスはあります。そのときに必要なのは、自分で考える力。ところが、マニュアルがないと動けない人が増えてしまったから、問題は複雑です。小学校の時からじっくり考えるより、言われたとうりに早くこなす訓練を受けてきた学生達は、なるほど昔のように学生運動を起こすようなことはなくなりましたが、自分で動ける人も激減しました。カリキュラムの失敗?・・・

4月22日

当店でも何度かお世話になった熊本の『水の子会』の代表である上村茂則さんとお会いできました。神戸消費者クラブの前迫さんの呼びかけで札幌に集まった有機農業の実践者と販売業者の会合でした。アメリカ式大手企業のための大量生産式農業・酪農に正面から反対する人たちの集まりでもありました。
熊本の『水の子会』は、水俣病事件の反省から生まれた農家の集まりが始めです。また、その名前の由来は、「人間も作物もすべての生命の素は水である!」という思想より「その子供である私たちはすべて水の子である!」とのお話でした。
水の子会のメンバーの田圃には、確かに虫が集まってきます。周りで生息できなくなった虫たちがやってくるのです。しかし、その小さな虫を食べに少し大きい虫も集まってきます。そしてさらにその虫を食べる大きい虫が集まり、大きい虫を食べるカエルが集まり、カエルを食べる鳥が飛んできます。おおきなシステムがあり、循環しているのです。だから、そこで農薬(殺虫剤)を使うと、大型の虫から先に死んでしまい、小さな虫は大量発生し、結局は作物に大きなダメージを与えてしまうのです。「だから、私たちは水を大事にしながら自然の摂理にそった育て方をしています。」と、集まった人たちに向かって正座して、淡々とお話される上村さんが印象的でした。

4月15日

ついにと言うか、やっぱりと言うか、クローン牛の肉が市販されました。毎度のことながら、安全性には問題がない!と言いつつ、その流通経路は明らかにされません。精肉としてか?加工用としてか?冷凍食品用なのか?まったく不明のまま、誰かの口の中に入ったようです。
クローン技術にしても、遺伝子操作にしても、はっきりとした危険性は確認されていません。そして、はっきりとした安全性も確認されていません。これからの数年から数十年にかけての壮大な人体実験の後に、その答えがでるようです。
私は、実験には参加したくありませんから、疑わしきものは、食べないように注意します。もちろん、食べる食べないは個人の自由ですが、こらから生まれてくる子供達に対して大きな責任をかかえているということだけは、自覚してほしいものです。
現在、なたね油とじゃがいも・大豆はかなりの量の遺伝子組み替え食品が輸入されています。(チェルノブイリ原発事故の時と同じく、日本にはきちんとした検査体制とそれらを規制する法律がありませんから、ヨーロッパなどで反対運動にあって売れ残ったものは、全部この国にやってくるようです)この先、米や小麦なども遺伝子組み替えされたものが入ってくるようです。そのための準備がもう始まっているでしょう?お気づきですか?

4月8日

流通業界では、大きな変化が始まっています。業者向けの価格の競争が激化してきてダンピングが横行しているようです。消費者にしてみればありがたいことなのかもしれませんが、単純に喜べない事情もあります。この、価格の競争で四季菜でも送料にかかる経費が減少してきて、野菜の価格高騰をカバーしてくれました。昨年度、天候不順で野菜の価格が高騰したときにも、多くの業者が流通コストの削減を利用して難関を突破しました。
送料などの価格にもコストと利益があります。経費はすぐに下がったりしませんから、人件費である「働くひとの仕事に対する報酬」が、減るわけです。今までと同じ報酬を稼ごうとしたら、量をこなさなければならず、又それにも限界があります。このような経済は、どこかで無理があります。そして、いつかそのほころびが出るような気がします。
遠くにある物を、安く手に入れることを考えるよりも、近くにある物をむだなく利用することを忘れてしまったせいでしょうか?地元の農産物、魚介類、畜産物、加工品、販売業者、生産者などを利用することは、難しいことでしょうか?品物に、お金と情報と気持ちを乗せてやりとりするためには、どれくらいの距離までなら可能でしょうか?

4月1日

おもしろい本と出会いました。「別冊宝島436・食材の常識が変わる本」(宝島社)
『「安い」「安心」「おいしい」の狭間で身動きが取れなくなったあなたのために』というイントロから始まり食品表示のまやかし、錯覚、迷信とほんとの常識など痛快なレポートが続きます。一般大衆の先入観を利用したイメージ戦略とからくりについても詳しいレポートは続きます。スーパーなどで販売されている安い卵、牛乳、牛肉、豚肉、魚、調味料、野菜などの生産と表示のマジックがわかります。
鶏肉:「地鶏」は地面に放し飼いで育てた鶏ではない・・鮮魚:国産マグロと輸入マグロ・・違いは獲った船の国籍だけ・・砂糖:ノンシュガーでもノンカロリーではない・・野菜:有機だからといって無農薬とは限らない・・などなど。
中でも特に驚いたのは、TVコマーシャルもしているある有名な健康卵メーカーのパンフレットに書いてあった、「卵アレルギーの子供にその健康卵を食べさせたらアトピーが治った」・・という体験談について問い合わせてみたところ、「卵アレルギーのお子さんには与えないで下さい。」という返事が返ってきたそうです。(う〜〜〜む。。。)

興味や関心ある方はぜひご一読を。

3月25日

日本の南の方では、無農薬野菜もカラフルに揃ってきました。できれば、これらの個性豊かな野菜をそのまま食べてみたいものです。
春の野菜を使ったおいしそうな料理がのっている料理の本はないものかと探しに行っても、何種類もの素材と何種類もの調味料を使った複雑に味の入り乱れた、大きな団体のような料理ばかりです。たとえば、ピーマンの塩ゆでをおいしく食べる料理とか、とれたての人参を生で食べる料理なんてのは載りません。最初から問題にもされていないようで、単品の個性はみごとに無視されています。ああ〜残念ですね。
生の人参をうすくスライスして軽く塩をふってチョットおいてから、同じくスライスしたチーズをはさんで食べるとか、蒸した里芋に塩と粉山椒をまぜたものをつけて食べるとか、シンプルでも野菜の甘味がジワ〜と出てくるようなレシピを書けるひとはいないのでしょうか?それとも、単品の個性を尊重すると、統制も管理も洗脳もしずらくなるというどこかのシステムがそのまま料理界にもあるのでしょうか?
同じ包装紙を着せられ、同じ時間に収穫して、同じ成長をとげたものだけがヨシとされ、文句は言わずに管理されて、又、同じように生産されていく。かわいそうな学生達、いや野菜達でした。

3月18日

アトピーや糖尿病の方の食事で、「食べられる物がない!」とのお嘆きを耳にします。反論は覚悟の上で私見を述べさせていただけるとしたら、食べる物はいくらだってありますよ!
たとえば卵・牛乳・大豆・小麦が食べられない場合の食事には、じゃがいも、人参、大根、ブロッコリー、レンコン、きび、あわなどの素材があり、調味料やだしも塩、昆布、わかめ、干しシイタケ、かんぴょう、海苔、オリーブ油、しそ油などなど比較的手に入りやすい素材はいっぱいあります。問題は、どうやって調理するか?ただそれだけです。
加熱方法は、茹でる・焼く・蒸す・炊く・煮る・炒める・天日で干す・煎る・あぶるなどあり、調理器具も鍋・釜・フライパン・圧力なべ・トースター・オーブン・レンジ・グリルなどなどこれらも豊富。メニューに困ったら、食べられる素材と、ありったけの調理器具を並べてみることです。調味料を使いすぎないようにすることと、加熱しすぎないこと。それだけ気をつけていれば、新しいメニューはどんどんでてきます。
レンコンをみじん切りにして油でさっと炒めて残りごはんと混ぜ、片栗粉と塩を足して手でこねて、ハンバーグの形にしてグリルかトースターで焼く。とか、わかめとシイタケの戻し汁にちょっとミリンを足して、人参と戻したシイタケと葛きりを醤油味で煮て粉山椒を振って懐石風に一品!など。作ったことのないメニューでも大丈夫!
ひらめきで作ったおかずがとってもおいしければぜひ名前を付けておいてください。レシピをメモしておいて。そして、それがたまったら料理の本を出してひともうけする!なんてのはどうでしょう。

3月11日

いま、名寄でも地域振興券が何かと話題になっています。先日、近所の商店のおかみさんと話をしていたときにも、その話題がでました。

「お客さんに、地域振興券が使えますよ!とは言えないんだよね」
「そうそう、言えないですよね」
「だって、もらえない人だって大勢いるわけだし、同じ税金払っててもらえない人にしてみればそんなこと言われるのもいやだろうしね」

本来は、地元の経済を活性化するために、消費者の購買意欲を高める目的で導入されたはずなのですが、地元の商店街が潤うということにはならないようです。ふだんの買い物を振興券ですまして、少し子供の服などを買って、浮いたお金を貯蓄に回す。そんな使い方をする人が多いようです。ま、そんなことはずーと前からわかっていましたが。いや、そうなることが本来の目的なのかもしれません。力の衰えた銀行に貯金というかたちで資金が流れるようにするための。
あ、そうそう。四季菜でも地域振興券が使えます。

3月4日

葉物野菜が全滅!という連絡を受けました。ええ〜どうして?と聞くと、ヒヨドリの群に全部食べられたからということでした。一夜ならぬ一朝にして、みごとに食べ尽くして飛んでいったそうです。無農薬栽培だということも、安全に食べられる野菜はここにしかないということも、全部お見通しのようです。
人はこのような災難を鳥害と呼んでいますが、鳥にしてみれば山の食料の激減は人害と呼んでいるだろうと思います。鳥害は、ある程度の手段をこうじれば防げますが、人害は鳥が一生懸命考えてみても防ぎきれないと思われます。ま、考えたりするかどうかは別にして。
葉物野菜は、大急ぎで別の生産者や同じ生産者でも別のハウス内にあったものなどで工面していただいて、無事四季菜まで到着しました。このあたりの手際の良さは、大きな会社では真似のできない芸当です。常日頃から多方面のネットワークを持ち、信用のおける仲間とのつながりを大切にしておくことの重要さを痛感いたします。
先日のことですが、、お得意のお客様から、行事に使うのでなんとか間に合わせてもらえないだろうか?というご依頼を受けたとき、大きな会社の女子社員さんからは、「そちらの方面には、次の配送曜日まで荷物の出荷予定はありませんので間に合いません。」との冷たい返事・・。「S社で着払いでいいから、すぐに出してもらえませんか?」と、ねばったら、「S社とは取引がないから〜。」とこれまたつれない返事。いまどき、たいした会社です。これでよくつぶれないもんだ・・・


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